ずっと親のすねをかじって、認知症入って商売を畳むことになったけど面倒なことは兄姉に押し付けて、それが片付いたらいきなり「親の面倒は私が見ます、もう連絡してくるな」でグループラインを抜ける。自称鬱で、医療職の国家資格持ちなのに薬は自分の好きなものだけ選んで飲んで、それでアルバイトにちょっとだけ行って、明らかに自分の手取りより大きい金額を趣味(それもコロコロ変わる)に使い、自分の言う通りにしないからって親を怒鳴り、それでいて、「死にたい、あの時死ねばよかった」をしょっちゅう言ってた。
それが、本当に調子悪くなったら自分で救急車を呼びやがった。それで何が「生きるって決めたから」だ。あほか。緊急手術後、精神科に措置入院。「ああいう人だとご家族は大変ですよね。無理しないで、ご自分たちも休んでください」と看護師さんに言われた。
あいつが何度言っても包括センターを拒否していたので、親は風呂にも入れずいたが、入院になったので、速攻電話したら、市の職員が15分で来てくれたよ。緊急で預かってくれるところに二晩、帰ってきたそのまま、ショートステイに。コロナで顔は見られないけど、元気で、楽しそうにしてるって。猫も飼ってたけど、うちに引き取って、実家にいた時より健康で、よく懐いて表情も可愛くなった。
親戚のお墓に入れてくれるというので、葬式のその日にお墓に入れた。四十九日とお彼岸、ちゃんとお墓参りに行ったよ。
実家がえらい有様で、全然片付かない。妹の部屋を掘ると、山のように飲んでなかった薬、漫画本、手つかずの手芸キット、PC、タグのついたままの服がごみの中から出てくる、出てくる。
売れるものは売って、妹に減らされまくった親の老後資金に充てるよ。まだ全然片付け切らないけどね。
薬も飲まず、手の付けようがないほどひどくなるまで病院に行かず放置して、自業自得としか思えない。素人ならともかく。それでも親にも世間にも「病死」って言えるし、本人も痛い・苦しいって思いしないで済んだんだしね。
親が先に死ぬか、金が尽きたら、こっちに寄りかかってくるのが見えてたから、子供たちに負担がかからないように何とかしなきゃ、とずっと思ってたので、本当に良かった。
まだ色々腹が立って仕方ないけど、実家が片付いたら、すっきりするかな。そしたら、あいつは元々居なかったと思って生きていく。