転載元:その神経がわからん!その64

97: 名無しさん@おーぷん 21/03/11(木)21:08:01 ID:o8.jk.L1

家事ができなさすぎて離婚を突きつけられた俺がなんとか離婚回避した。

離婚を突きつけられたときの俺は家事を完璧にこなしてるつもりだったから、そりゃもう盛大な喧嘩になった。妻は俺の家事が及第点にも満たないから私が全部尻拭いしてると言ったが、完璧に家事をやってる(つもり)の俺はそれが妻の言いがかりにか聞こえなかった。
そして禁断の言葉を言ってしまった。
「俺のほうが色々やってやってる」と。

妻は俺より仕事が忙しく、俺より高収入だった。
その代わり家にいる時間が少なくて、部屋を片付けると言った目に見えて解りやすい家事ができていなかった。

たとえば毎日ポストに入る郵便物を玄関に積み上げて選別できていない、とか、昨晩まわした食洗機の食器が食器棚にもどってない、とか、朝急に使った文房具が机の上に置きっぱなしになってた、とか。それを俺がやっただけで妻の代わりに家事をやったつもりになってた。

そんなん2時間以上早く帰ってくる俺がやれよって話なんだが、何故か妻がして当然だと思っていた。妻から「あなたがやってやってる家事って何」と言われてコレを伝えたら、冷めた目で鼻で笑われた。俺はその態度が気に食わなくて、カッとなって「じゃあお前がやってる尻拭いってなんだよ!」と怒鳴りつけてしまった。

妻から言われたことは色々あるけど、いくつか抜粋すると

・洗濯物って洗濯機まわしておしまいじゃないのよ?外に干して、乾いたら取り入れて、畳むまでが洗濯よ?(部屋で干してそのまま放置、たまに外で干しても入れたことがなかったし、畳んだことなんて一度もなかった)

・洗濯機のゴミ、捨てたことある?

・お風呂掃除って洗剤でこすって流せば終わりじゃないのよ。排水口のゴミをとって換気扇まわしたことあるの?スポンジを干したことは?

・シャンプーやリンス、椅子や洗面器を擦ったことがある?空になったら入れ替えたことは?

・ゴミって燃えるゴミと燃えないゴミの二種類だけじゃないのよ?あなたが飲んだまま洗わず放置してる酒瓶がいつの間にか無くなってるのはゴミの日に出してるからだとでも思ってるの?思ってるのよね、あなたゴミ捨てたことないもの。ちなみに明日は何ゴミの日?
(俺はゴミの日を知らなかった)

・トイレ掃除って月に一回やればいいと思ってるでしょ?私が2日に一回掃除してるのなんて知らないわよね。

・あなたって、食洗機には何入れてもいいと思ってるし、適当に入れてもキレイになるって思ってるのよね。私が全部入れ直して、中のゴミを掃除してるのなんて知らないのよね。

・魚焼いたあとのグリルの掃除の仕方なんて知らないから放置してるのよね。

・夜食を食べるのはいいけど、レンチンしたあとのレンジの中見たことある?
(写真見たら色々飛び散ってた)

あまりにも多すぎてぐうの音も出なかった。

負け惜しみに「俺はそれを家事と認識してないからやらなかっただけだ。言われればちゃんとやってた」と言ったら、「もういい、あなたって小学生未満のクズね」と軽蔑した目で言われた。
その日から妻は俺に一切の家事をさせず、どれだけ仕事が遅くなっても全部自分で家事をやりだした。

98: 名無しさん@おーぷん 21/03/11(木)21:08:10 ID:o8.jk.L1
明らかにヤバイのは解りきってた。何より妻は離婚するする詐欺とかする女じゃない。
俺は翌日から家に飛んで帰り、妻が帰ってくるまでの二時間で思いつく限りの家事をやった。
でも二時間じゃ全然終わらないし、それにたった二時間でどっと疲れた。

心のどこかで俺は妻に「すごい!やればできるのね!」と見直してもらえることを期待していた。
ところが妻は帰ってくるなり玄関に俺がまとめた燃えるゴミを見て、「これ何」と聞いてきた。
「明日出すゴミだよ!明日ゴミの日でしょ?」
「今朝、私が燃えるゴミ捨てるの見てなかったの?明日はビニールゴミなんだけど」
妻はそれだけ言うと、俺が中途半端にしかできなかった家事をため息をついて尻拭いしてまわった。

あ、もう無理だ。
瞬時にそう判断した。
妻は俺に全部の家事をやらせたいわけじゃない、俺が手を出した家事は最後まで完璧にしてほしいだけだ。
そのときになってやっと理解した。
その後すぐ一つ一つの家事工程を書き出した。ネットでも調べて全部。
表にして、やったらチェックを入れるようにした。
妻が先回りしてやってたらそのタイミングを記入して妻の手を煩わせないように徹底した。
最初はびっくりするほど妻が先回りしてやってた。
先回りというより、俺がやらなきゃいけないタイミングを理解してなかった。
例えば弁当箱や水筒はいつでも洗えるわけじゃなく帰ってすぐ片付けないと、妻が帰ってきて夕飯を作る邪魔になるとか微塵も考えてなかった。

トロいと散々言われてたけど、初めてそれが当てつけとかじゃなく事実だと知った。
チェック表を作っても名も無き家事は全然できてなくて、妻が動くたびに書き足していった。
寝る前にヤカンを洗って翌日すぐお茶を沸かせるように水を貯めておく。
洗面所のタオルをかえるとき、鏡についた汚れとそのへんの水分をさっとふく。
買い物に行く前に空の冷蔵をさっとふく。
それすら表に書き出すまでやってなかったし、それを家事だと認識もしてなかった。
妻がやってるのを見て初めて気づいた。
チェック表は俺が最初に思いついて書いた量の3倍以上になっていた。
それでも妻の家事の割合の方がまだ多い。

いまのところ妻は離婚に向けて動いてないし、離婚の単語は出てきてない。
だけど俺は常に崖っぷちであることに変わりはないんだろう。
数ヶ月前の俺がなんであんなに自信満々だったのか、本当に当時の俺の神経がわからない。

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