「世界各国の王族や皇族の食事」を知りたがっている。
きっかけは、私の母が見ていた江戸時代の時代劇で、将軍のお食事シーンを見たこと。「昔の偉い人達は、どんなものを食べていたんだろう」と気になったみたい。
今の時代はネットで色んな国、色んな時代の時の権力者が愛した食事や食事習慣の情報がザクザク出てくるので、甥っ子はあっという間に虜になってしまった。
甥っ子はそこから派生して、その時々の文化や宗教なども調べてノートにまとめるように。
そんな甥っ子、私の家に遊びに来た時、「いつも遅く帰ってくるお父さんに、どの国でもいいから、昔の皇帝や王様が食べてたご飯を食べさせたい。色んな人が皇帝の健康を気遣ったと思うし、そんなご飯を食べればお父さんも元気も出るかな」と、自分が作ったノートからヨーロッパだのトルコだの中国だのの皇帝の食事をあれこれ見返していた。
ヨーロッパ、トルコのレシピは初っ端から鶴の肉だの、日本のスーパーにはまず置いてないスパイスだのが登場して秒で断念。
中国は、たまたま私が清朝の歴史ドラマにドハマリしていたので、皇帝が食事するシーンを見せてあげた。
そのシーンは、夏場で皇帝が食欲なくて、いらぬから食事を下げよと命じた時、宦官が「陛下があまり食欲がないと言うので薄味のものをご用意致しました。椎茸と野菜の炒め物はいかがでしょう、それと〇〇の汁物(忘れた)もございます。鴨肉もご用意しております、お召し上がりを」と返すところ。
そこだけ何度も繰り返して、更に清朝の食事への考え方も調べ、「昔の中国では夏でも体を冷やすものは良くないと考えられていた」という所までたどり着いた。
これなら真似できる!と野菜とキノコの炒め物、鶏肉の出汁を効かせた生姜のスープ、炊きたてのご飯を母親(私の妹)と一緒に作ったらしい。
妹旦那、我が子の思いやりに感激して泣きながら完食したらしいw私でも泣く自信がある。
そして妹家の皇帝陛下に供された食事のレシピと反応は、甥っ子はノートにバッチリ記入。
「清朝の皇帝の料理人も、ちゃんとレシピと一緒に好物が何かとか色々メモして残していたんだよ!僕も真似する」と電話で話してくれた。
甥っ子、ゆくゆくはハプスブルク家で飲まれていたスープを再現したいらしい。
幼くしてここまで食事への情熱を燃え上がらせるって凄い…と感心していると同時にびっくりしている。誕生日には悪食大全を所望されている。
好きなことがあるのは良いことだ
っ 世界の料理ショー
「平安以前の貴族の食肉文化について」
当時の貴族の日記から食肉についての記載を調べ上げてた
>>288の甥っ子さんと話が弾みそう
谷部金次郎著「天皇陛下料理番の和のレシピ」なんてどうかしら
エリゼ宮の食卓も面白いわよ
ミッテラン大統領時代を主に、フランスの外交を食卓から考察してる内容よ
歴史の授業で使う資料集の中に平安時代の貴族の食事の写真があって、美味しそうで何度も見返したりしてた。
甥っ子の情熱もそれに近いのかも。
エリゼ宮の食卓と天皇陛下料理番のレシピ、是非甥っ子に贈ってあげたい。少なくとも天皇陛下の料理ならハプスブルク家のスープよりは絶対敷居が低いw